世の人は我を何とも言わば言え

我なす事は我のみぞ知る

坂本龍馬が残した有名な名言のひとつです。

世の中の人が何と言おうと構わない。
私がすることは私だけが知っていればいい。
だから、私が従うのは私の声のみである。

現代風に意訳をすると、こうなるでしょうか。

ものすごい自分勝手に一見すると見えるこの言葉。
でも、決してそうではありません。

我なす事は我のみぞ知る　の２つ目の「我」は
自分を指すのではなく、自分の本当の心のことを指します。

儒学で言えば「良知」となりますし、
神道で言えば「分霊」となりますし、
仏教で言えば「仏心」となりますし、
西洋で言えば「ハイアーセルフ」とか「イエス」となります。

我は、自利でもなければ利他でもありません。
それを超越した「本当の心」なのです。

だから、そこに人の評価は入り込む余地はないのです。

自分で考えて進んだわけではありません。

それは「本当の心」が体を動かすように、自動反応でそう動くのです。

信じる道をまっすぐ駆け抜けることができるとは、そういうことです。