童話「北風と太陽」から学ぶ成功法則
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童話の「北風と太陽」のお話を知っていますか?
実は、このお話に【未来脳】の具体例が隠されていたのです。
今日は、そのようなお話です。
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北風と太陽の童話の話を知っていますか?
小さい頃にもしかしたら聞いて覚えているかもしれませんね。
先ずは、その物語をおさらいしてみましょう!
【童話】北風と太陽<あらすじ>
その昔、あるところに北風と太陽がいました。
北風は「世の中で自分が一番強いんだぞ。」
そういうことを言って、いつも自慢をしていました。
それに対して太陽は「いや、自分こそ世の中で一番強い。」
そういうことを言って、負けじと自慢していました。
そのためいつも北風と太陽はいがみ合っていました。
いつまでたってもお互いに「自分が一番だ」と言い合っているふたり。
一向に、決着がつくことはありません。
ある日、どうにかして勝負をつけたい北風と太陽は、
お互いに「勝負をしよう」と申し込みました。
しかし、どういう勝負をしたら良いのか分かりません。
ちょうどそのとき、地上で一人の旅人が歩いていました。
北風と太陽はその旅人を見るなり、こう話し合います。
「あの旅人の上着をどちらが先に脱がす事ができるかで勝負をしよう。」
まず先手として北風が強い風を旅人に向けて
ビュービューと、冷たい北風を吹かせました。
ところが、旅人は上着を強く握って離しません。
それでも北風はこれでもか!という位に風を強く吹き付けましたが、
旅人はさらに上着を強く握るようになってしまいました。
いくら強い風を吹き付けても旅人の上着を飛ばす事ができないので
北風はついには、疲れ果ててしまいました。
次に、太陽の出番です。
太陽は旅人に向けて強い光と熱い熱を浴びせてきました。
そうするとどうでしょう。
これまで寒かった地上がみるみる暖まり、暑いくらいになりました。
そして強い日差しは旅人の体を温め、
旅人の顔からはたくさんの汗が出るようになりました。
旅人は汗を拭きながら、こう言います。
「今まで寒かったのに、急に暑くなってしまった。これはたまらん。」
そう言って、上着を脱いでしまいました。
勝負の結果は太陽の勝ちという事になりました。
北風は負けを認め、太陽に対してこう言いました。
「自分は何でも力ずくで解決できると思っていたけれど、間違っていた。
太陽さんのように、知恵を使うことが大事なんだね。」
それからというもの、北風は自分の力を自慢しなくなりました。
そして太陽も自分だけが世の中で一番強い存在だ、と
誇示して言うことを止めるようにしました。
そして北風と太陽はお互いにそれぞれの役割を認め合うようになり、
それ以降は意地を張るのを止めて仲良く暮らしましたとさ。
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さぁ、いかがでしたか?
童話「北風と太陽」の物語は一度は聞いたことがあると思います。
しかし、大人になって、改めて話を読んでみると?
これは【未来脳】と【現在脳】との違い、と感じませんか?!
太陽→未来脳
北風→現在脳
太陽は、旅人がコートを脱ぐために、どうしたらいいのか?
旅人がコートを脱いでしまっているところ(未来)から
振り返って(バックキャスト方式)して、方法がわかったのです。
つまり、太陽は【未来脳】のスキルを持っていたんですね!
どうやって旅人は脱いだのか?を知って、気づいて、わかって
その準備を夏からしっかりと進めていた、というわけです。
それに対して、北風は「今」を意識しすぎていて
今、こうすれば未来もこうなるだろう!という
【現在脳】での未来予測や未来推定で動いてしまいます。
過去や現在でうまくいっている方法を
その延長線上(フォローキャスト方式)で楽観的に考えて
結局、思っていた通りにはならなかった、というわけです。
この違い、この両者の結末に、ドキ!っと
心当たりがある人もいるかもしれませんね。
これが、童話「北風と太陽」から学ぶ成功法則です。
【未来脳】を活用して生きると、未来が確証・確定・確約されたものになります。
だから、未来がそうなる【未来脳】と未来がそうなるかもしれない【現在脳】とで、
結果は、大きく、まったく違うものになります。
【未来脳】って面白いですね。