すべては「親」の姿勢から始まり、子はマネて育つ
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私事ですが、今日、我が子が入園式を迎えました。
3歳になって、初めての社会性を学びます。
でも、子どもって面白いなぁと思うのが
両親の影響を大きく受けているなぁというところです。
親と子の関係って、思った以上にすごい深いんですよね。
今日は、そのようなお話です。
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今日は、息子の入園式に参加をすることができました。
3歳になったので、初めての社会デビューです。
同学年のお友だちは全員で20名。
この20名の友だちと一緒に、3年間を歩みます。
自分の幼い頃を思い出しても、1クラス20名だったなぁ。
そのクラスの友だちたちは、小学校に入ってからも
仲がよかったなぁと思うと、おおよそ10年近くの
お付き合いになる出会いだったんだなぁと思います。
保護者がPTAの説明を受けている間、
子どもたちは各々で遊んでいたのですが
その子どもたちを観察をしていると、とても面白い!
なんとまぁ、家族の影響を受けているか(笑)
お世話が上手な子は周りの面倒をみていて
きっとご家族の方、もしくは兄弟がそういう風に
いつも接しているんだろうなぁ〜と見えたり、
一人でおママごとをして自分の世界で遊んでいる子は
兄弟がいなかったりして、一人遊びをすることが
上手にできるようになったんだなぁ〜と見えたり、
その子の遊び方、接し方、言葉がけや行動を見ていると
本当に、家庭環境が浮き出てくるように思えました。
3歳といえども、しっかり見て、学んで、
それを自分の行動に落とし込んでいるんですね。
ある意味、この時期にはしっかりとした
プログラムが入力されている、ということにもなります。
そんな我が子は、おママごとスペースで
やたらと周りの子たちに「お茶漬け食べる?」と聞いてたので
きっと、妻がいつもそうやって聞いてくれてるんだろうと(笑)
子どもは、両親や家族のマネをして覚えていきます。
それを同じように、最近は、上司の言動が部下の言動に
大きな影響を与えるのだなぁとも思い始めています。
上司と部下の関係も、両親と子どもの関係と同じなんです。
なんでも仕事を部下に振る上司の元では、
仕事を下の職位の者に振っていいと思う部下が育ちます。
仕事の責任を部下に押し付けるような上司の元では、
仕事の責任は下の職位の者に押し付けていいと思う部下が育ちます。
パワハラの上司の元ではパワハラをしていいと思う部下が育ちます。
それとは対照的に!!!
下の職位の者の立場を考える上司の元では、
下の職位の者に優しく接することができる部下が育ちます。
下の職位の者を伸ばそう、自分より活躍してほしいと
願う上司の元では、そういう部下が育っていきます。
つまり、上司の部下への接し方、というものが
その会社の風土にもなるし、そういう文化になります。
そして、それが次へ次へと伝わっていくのです。
上司の姿を見て、そういうものでいい、と思うわけで、
そういうプログラムが部下たちに入力される、ということです。
だから、これがまさに、両親と子の関係に結びつきます。
陽明学の中で「孝」という言葉があります。
親孝行などで使われる「孝」という漢字ですが、
この成り立ちは「老人」と「子」の関係からできていて、
つまり、「親」と「子」のことを指すそうです。
上司と部下の関係も親と子の関係と同じで「孝」であり
この2人の間柄のことも「仁」から成り立っています。
「仁」とはすなわち、「愛」です。
上の者から先に下の者へ「愛」を与えるからこそ
「敬う」心が芽生えて「敬愛」が生まれることにより
この「孝」の関係性において「忠孝」が成り立つのです。
すべては「親」の姿勢から始まり、子はマネて学ぶのです。
「親」は上の立場の者、「子」は下の立場の者を指しています。
そのことを、私たちは忘れてはいけないなぁと思います。
私も講師として活動をしている人間の1人です。
このことを忘れることなく、受講生の方の手本となるべく
過ごしていくことの大切さを改めて感じさせられた、
そういう3歳の我が子の入園式の時間でした。